2010年07月27日

家出少女 女王の子

女王の子


第一部

 普段の春作からは想像も付かないほど、その生い立ちは悲劇的で、残虐とさえ言えると美勒は語った。春作と同居し始めたのは十七、まだ一年も経っていないが、家出人同士何か感じるモノがあってか旧知の仲のように小突き合いながら不動産を回った。会ったときから今の状態だ。どちらも言いたいことをずばずば言う割に、デリカシーやマナーには異常に気を使う。他人を何処か恐れるような所を二人は自覚していなかったが、春作の母、生みの母が調べたことを美勒に語るうち、自分のうちにも存在すると美勒は悟った。よもや春作が数年モノ間地獄のような生活を送ってきたとは考えもしなかった。あの屈託のない笑みや、ころころ変わる表情、そして寝顔。美しいだけに、余計、切なさをわかせずにおけなかった。だが顔には決して出さない。美勒はそう言うすべを学んでいた。
 春作は義理の母とは十四の時から生活を始めた。これまでの母、産んだ母は自分を借金の形なのかそれとも売ったか知らないが、とにかく今日からこっちに帰る。それだけだ。父親は物心付いた頃には居なかった。母親は家事生活のことは誰かがやるもんだと思いこんでいる女王様だった。確かに見知らぬ男がやってきてはちょこちょこやっていた。春作の面倒を見ていたのもその男達。しかしそんな母を春作はイヤではなかった。第一美しかったし、春作にはとびきり優しかった。だが、自分を手放した。なぜだろう。
 義理の母は自分を道具の一部と決定したようだ。じろじろと頭のてっぺんからつま先までねめまわすように値踏みするとふむ、と満足げに頷くとアパートから出ていった。今まで澄んでいたところの十分の一以下の広さで、汚くてみすぼらしい。春作はアパートなんて知らないし、自分が住んでいたところを億ションというなんて知らない。お茶一杯くめない。座布団の上にちょこんと座って漫画を読んでいたら、義理の母が男を一人連れてやって来た。男は床屋を営んでいて、結構はやっているから金持ちだと言った。今日から一緒に暮らすのよ、と義理のは母は睨むようにしていった。自分も今日から一緒のくせに。
「宜しく春作君。」
「どうも、よろしく、お父さん。」
 男は無意識にか酷く下卑た笑みを浮かべた。春作はぞっとして目を伏せた。
 男の家は小綺麗だったが、元の家の方が数倍立派に感じた。二階の一番広い部屋十畳間を与えられた。シックな黒で統一されていて、なかなかおしゃれな空間だった。はやる床屋だけあってセンスがいい。
 義理の母、女は、夜に帰ってくることがほとんどなかった。夕食は一緒に摂るがすぐに出て行ってしまう。後片づけは朝まとめてやるらしい。男はますます気味悪い目で春作を観察している。同居して五日目。土曜日だ。(私立なので土曜も授業がある)昼に帰ってくると男が居た。店長だからか、と春作はふつうに
「ただいま」といった。
「お帰り春作君。」
と男はゆっくり言いながら歩み寄ってきた。春作は二階に行きたかったが男が何か用があるのか黙って突っ立っていると、不意に男が足払いをかけてきた。
「わっ、何す・・・」
春作は両手を上にまとめられていた。男が膝を割って強引に覆い被さってきて唇が触れるほど近づいていった。
「君がいけないんだよ、今日だって制服で、一々そそるんだよ。」
 その一言で春作は全てを悟った。そう言えば何かと男は春作を触りたがった。百点を取ってきたのは確か同居三日目。手を握るわ肩抱き寄せるわで、外人のように親愛の表現が大げさだと思っていたが・・・。
 ワイシャツを破かれた、むき出された上半身に男の顔が乗った。ゆっくりと頬ずりしている。わざとのばされた無精ひげちくちく刺さる。春作は抵抗しなかった。恐怖で声も出なかった。目をとじることもできず震える春作を男は満足げに目を細めて凝視した。子兎という表現も、何もかも足りないくらい、男には春作が愛らしく映った。長い長い睫毛が濡れてふぁさふぁさゆれている。切れ長に大きな目。素敵な肌色の肌は病的な白い肌よりも春作を美しく見せた。小さめだが肉付きの良い唇もそこからのぞく舌先も理想のピンク色で、男にはもう並べられた高級料理に思える。早く食べてと言わんばかりだ。春作は蛇に睨まれた蛙のごとくだったが、男は念のため春作の両手両足を縛るとお姫様のように抱き上げて男の部屋へと運んだ。夫婦の寝室もあったが、別に部屋を持ち、ベットまで運び込んでいるとは春作も思わなかった。これから何をされるか分からない。が、凄くいやらしいことなのは分かった。でもあまりのことに、ショックで、身体が思うように動かない。それをわかってか男はことさらゆっくりと服を脱がす。といっても縛られているので完全には脱げない。胸、尻だけ出すと行った感じで余計に淫猥だ。男は余計興奮した。唾をのどを鳴らして飲み下し、舌なめずりをしながら目の前の身体を眺める。その視線が刺すように感じられ春作は射すくめられるようにじっと、なすがままにされていた。
 今時めずらしいくらい春作は純情だった。実母がSMの女王だとは思いも寄らなかったぐらいだ。実際、億ションの中はそんな雰囲気などみじんもなく、男達もただの召使いにしか見えなかった。
 春作の腕は頭の上でベットにくくられていた。そんな必要もなかったが。男ははじめから春作の下腹に舌をはわせた。
「・・・っ」
 足のひもを解き、両足を男の肩に担がれ呆然としながら春作は男に身を任せた。この男に逆らえば自分の生きる道はないと分かった。義理の母は生活の金のために自分を贈り物のようにしてしまったのだ。
「・・・ぁぅ・・・・」
 焦らしている。一番刺激の欲しい部分をさけ、その近くを舐める。思考力が低下する。
「冷静だね、初めての割に。フフ、怖いのかい。かわいいねえ。」
 やはりこうでなくちゃと言わんばかりに玉をもむ。
「・・・っは、・・・ぁ・・ぁぁ・・・」
 小さな、ホントにかすかな声だが、男には充分だった。男は春作の首の辺りにまたがり、巨大な自身を取り出し春作の口に当てた。とっさに口を閉じた春作に意地悪くにやついて見せ
「分かるだろう春作ちゃん、イイコだね。お父さんを楽しませておくれよ。ヒヒ」
と変態じみた口調で言ったが、男が普段の通り変わらない理知的な雰囲気を残しているので余計恐ろしかった。涙を浮かべる春作の口を無理矢理こじ開け強引にその逸物を押し込んだ。
「歯は立てるなよ。」
 春作は諦めて男のモノに舌をはわせた。あめをしゃぶるようになめ回した。
「ヒ・・ヒ、イイコだね。でもちょとちがう、ん、そうだ。・・ク・・」
 男は快楽そっちのけで春作の反応を楽しんだ。ペットのように。男は半端なまんま春作の口から男根を引き抜くと、春作の体をなぜまわし、首筋に舌をはわせた。まだ喉仏も出ていないむき出しの白い喉はどこか色っぽく、猫を思わせる。下腹を探る男の手が強く春作のまだ未熟な性器をいじるので、春作の呼吸をは乱れぱなしで、その上時々口から漏れるあえぎ声に、ますます男は意地悪く、しなやかな全身に舌をはわせ、性感帯を探り当て、その付近に歯を立てた。
「は・・・ぁあ・・・ひっく・・・ぁ・・ぁ・・」
泣きながら春作は目で訴えたがそれは逆効果でしかなかった。男は巧に春作を絶頂から遠く寸前の所までを何度も往復させ、そのたんびに春作は媚びるような目を、姿態を、本人も気付かずその体で表していた。男は貪欲にその様に目を血走せた。自分は何とも安い買い物をしたものだ、と。
「あん・・・ひっ・・あぁ・・ぁ・・・はぁっ、は・・」
早く、早く楽にさせて。どうすれば楽になるの?
苦しそうに眉を八の字にして目を潤ませて必死に春作は訴える。それがまた、男を欲情させる。男は春作のまだ弱々しい未熟なモノをひもで縛った。その後指を舐めて春作の肛門に突き刺した。
「つっ・・・ぅ」
 腰をひねってのがれようとする。そのポーズまでもが男の脳を刺激する。止めるはずもなく、指をねじ込んだ。
「あっ痛い・・・痛い・・とうさ・・」
 イヤだという言葉を必死で春作は飲み込む。春作は分かっていた。ペットのように思っているなら、絶対に罰を与えるつもりだ。
 春作の中で蠢く指は今や四本。もうそれは快楽となって春作に射精を呼び起こすが、ひもに止められて、苦しみに変わる。
「ぅ・・・ぅぅっ・・くぁ・・・・」
 あくまで春作の声は小さいが、男は楽器の音でも聞くかのように、耳で悦しむ。極上の音楽のように、一音でも漏らすまいと自分の鼻息もをこらしている。
「ひ・・あうんん・・・ぁぁん・・・とう・・さ・・・ぁあ・・・はっ」
 一本ずつ、一本ずつ指を引き抜く、ゆっくりと、ゆるゆる、入口では特に強く刺激を与えて、抜く。
「・・ぁぁん・・」
「何も知らなかったくせに、もう快楽を憶えているのかな?春作君。ほら、ここ、イヤらしい、ヒクヒクいって、誘ってるよ。」
 そう、女のあそこみたいに。春作はどうして良いか分からない。体中から汗が噴き出している。エアコンが効いているのは男が汗ひとつ流していないので分かる。泣いている、泣く、それしかできない。
「フフ。可哀想に、可哀想だね。でも、気持ちいいだろ。もっとよくしてあげるよ。」
 それならひもを解いて欲しい。このイヤな射精を止めているひもを。
「・・ひっく・・・うっん・・とう・さん・・・・、ひっく・・お願・・・」
「だめだ」
まだ何も言ってないのにピシャリと言われる。父さんと言われるのは心地よく感じているくせに。言葉による意思表示は絶対許さない。
「イヤらしい子だ。お前は。父さんに逆らうつもりか。許さないぞ、ン?」
 春作は目を閉じて、つと横を向いてさらに小声でいう。
「ごめん・・・なさい。」 
 ひどくはかなげだった。首筋までもう春作は真っ赤だ。男は満足して、
「ヒヒ」
と笑うと、己の巨根を春作に突きいれた。
「っはう」
 鈍痛が走る。男は、
「さすがに立っちまったぜ、ここまで自分がやるたぁな、ハハ、たいしたもんよ、春作君?」
 なんて嬉しそうに腰を揺する。
「あうっ、ぁぁっ・・・」
肛門にはうっすらと血がにじんでいる。念入りに馴らしたせいか損傷はほとんどないが出血は免れない。
「バージンの女みたいだね。」
 理知的な顔で、まるで仕事上の注意を述べるようにいう男に、春作は心底恐怖を感じ、それを隠せない。男が中に孤独を吐き出した。
「はっ・・は・・・・」
 息苦しさを感じる。男が乱暴に引き抜くとぽんと間抜けな音がした。人形のように従順な春作をとことんイジメ抜いてやりたい気が男を支配した。ひもを解かれぬまま春作はしゃぶられた。
「ぁああっ・・・あう・・うっ・・・とうさんっとうさん」
 両足を端尽かせて、ただひたすらに父を呼んだ。男は容赦なく最大級の愛撫をくわえ続けた。
「あんんっ、とうさん、とうさ・・・あっ・・ぁあっ」
 いつひもを解かれたのか、手も自由だった。腹がぬるぬるしている。汗ではない。体がだるくて、ほてっているのか、動きたくなかった。男は居なかった。テレビの音が聞こえる。春作は安心してて眠った。
「春作、春作、起きて」
 義理の母の声がする。目を開けると自分の部屋だった。パジャマを着せられている。
「シャワーを浴びておいで。もうすぐ夕飯だから。」
 思わず泣き出しそうになった。自分が何をされたのか、この女は知っていて、それで居て平然と夕食に誘う。困ったような顔をして春作に向かって女はいった。
「さすが血だね」
 その後一ヶ月、まるで当然のように春作は男に抱かれた。抵抗こそしないがほとんど強姦と言っていいと春作は思った。男は大事に大事に春作をしていると女に言った。女もその点文句はないようだった。女は暴力だけは許さなかった。少しでもひっぱたこうとすると烈火のごとく怒った。料理中なぞ包丁を持ってくる。春作はあの日以来学校に行っていない。男は月曜から金曜まできちんとつとめ、土日は家にいる。一番忙しい土日に床屋が休むのはおかしい。男が床屋というのはウソかもしれないと思ったが、春作の頭をやってくれたときは実に見事なもので、一流しか知らない春作でも凄いと感じた。おそらくワンマン社長だ。女も男も学校は好きにすればいいと言った。ただし女は試験だけは受けろと主張する。男はダメだという。春作は女に従った。おかげで春作は無傷で学校に行くことはなかった。男も春作が学校に行った日はひっかき傷だらけだ。春作は優しい女王に無性に会いたかった。
 男が女を殴った。春作は呆気にとられてみていた。かくいう彼も右ほほに手形がついている。昼間コンビニに買い物に行っただけだ。男は春作が外にでるのを嫌った。家に居ろと怒鳴りつけた。春作は納得できなかった。黙ってうつむいていたら髪をつかまれ上向かされ張り手を食らった。パンッと凄い音がした。案の定女が血相変えて飛んできた。
「ちょっと、やめろといつもいってんでしょ!」
 言い終わらないうちに男は女に拳をふるった。男も女も春作には理解不能の生き物だ。ただでさえ、実の母のところでなら想像も付かないような目に春作は会っている。頭がおかしくなりそうだった。けれど今のショックで春作は正気に返った。男が春作の腕を掴んでいつもの部屋に連れ込もうとした。
「イヤだ、離して下さい。」
 男は一瞬驚いた風に目を見開いたがすぐに元の冷酷な笑いを口に浮かべると、春作の腹を蹴った。
「・・ぐぁっ」
 うずくまる春作を担ぎ上げて男は居間を後にする。
「こら!契約はどーなるんだ、インポ!」
 男は春作をベットに投げつける。すぐに男がのしかかってくる。
「いやっ、やだやめてっっ」
 必死に暴れて抵抗するが無意味だった。男は凄い筋肉質で並の男でも押さえつけられたら絶対逃げられない。殺す気ならひとたまりもない。
「ははっ、ホントに可愛いな、春作君は、ヒヒ」
 服はむしり取られていた。腹這いにされて、尻を突き出す格好でおさえつけられた。
「・・・・は・ぁあん・・・いやぁ・・」
 袋の裏をちろちろと舌が踊る。屈辱的だった。しかしその行為が醸しだす快楽には逆らえなかった。涙があふれてくる。シーツをちぎれるほど握りしめた。
「いやっ・・ああっ・・い・・」
「くく、春作、春作ちゃん、困った子だな、お父さんをわざと困らすなんて」
 明らかに楽しんでいる。だだっ子をあやす父親そのものだった。
「やめてッ父さんイヤ。嫌い、あんたなんか、離し・・・・」
 春作は言葉を切った。男が滅多に興味を示さない春作の乳首を両手で摘んでいた。馬鹿だった。いくら正気に返ったからって地を出せばどうにかなるモノじゃなかった。春作は表に返された。まだ乳首をこねくり回しながら男はいった。春作は身もだえた。そこは性感帯の一つだった。
「はっ・・・ぁ」
「分からない、なぜ分からない。こんなに愛しているのに。可愛がってやっているのに。」
「ひ・・や・・・」
 男は突起を口に含み、ねっとりと愛撫をくわえた。もちろんもう片方の手でもう一方の乳首に爪を立てるのを忘れない。
「あんっ・・あ・う、やめ・・て」
 感じまくっている、しかし声は小さい。男は舌で突起を転がし、押しつけ吸うを繰り返す。春作は頭が真っ白くなりそうなのをどうにかこらえている。
 この一ヶ月、春作は快楽責めだった。有りとあらゆるポーズを取らされそれでなくても敏感な肌を視線でもっと敏感にさせられ、ろくに使っていなかった機能をもてあそばれた。ぐちゃぐちゃと、わざとでなく音がする。男はいつだって本気だった。
「いや・・・・」
 春作に恐怖がよみがえる。
「お前は賢いが、同様に馬鹿だ。」
 春作はとっくにこの男が堅気でもあるが、その筋にも顔が利くこと、それなりの地位を持つことを気付いていた。春作は声を立ててすすり泣く。

◆女王の子・第一部(2)へ◆
posted by 家出少女サオリ at 11:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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