2010年08月09日

家出少女 新入社員直美の陵辱手記2

ここは会議室で普段からほとんど使われていない。部屋の真ん中に大きなテーブルがあり、テーブルを囲むように椅子が並べられている。暗闇をゆっくりと進み、会議室と仕事場の境界のドアへ。鍵はかかっておらず、わずかに開いている。隙間から人工的な光が漏れ、暗闇に慣れた僕の目を刺激する。
「あっ、やめて・・」
また聞こえた。
「あん。池田さん・・」
心臓がバクバクと音を立てる。シンと静まり返ったオフィス。会議室の暗闇から出て、僕は床を這うように直美の声に近づいていく。彼らに気づかれないように遠回りに前進し、物陰に身を潜めてゆっくりと慎重に周囲を見渡す。スナイパーに命を狙われているかのような緊張感。永遠と思われた距離が一気に縮み、そっと首を伸ばすと・・・

ワイシャツをはだけ、巨乳を顕わにした直美。そしてその胸に噛り付いている池田の後ろ姿。あってはならない光景。部内のアイドルと無二の親友の情事。彼女の喘ぎに思わず勃起をした瞬間、彼女と目が合ってしまった。
「あっ」
直美の悲鳴にも似た声。胸の谷間に顔を埋めていた池田が顔を上げる。
「ん?どうした?」
「ううん。何でもないです」
「ふーん。それにしてもエロいおっぱいだよな」
「あんっ」

僕はデスクの物陰で息を殺していた。心臓が飛び出てきそうだ。バクバクというよりはドンドンと踊り跳ね、痛いくらいだ。確かに今、彼女と目が合った。しかし彼女は誤魔化した。直美は今、何を考えているのだろう。そもそもこのままここにいて良いのだろうか。見たくないものを見る羽目になりそうだ。
「なあ、やろうぜ」
「ダメ」
「そんなこと言わずにさ」
「いや」
「口ではそう言ってもさ、ほらっ」
「あっ!あっ!」
僕の見ていないところで、直美が池田に陵辱されている。池田の汚れた手で股間を弄られている。ピチャピチャという卑猥な音がここまで聞こえてくる。彼女は明らかに嫌がっている。今朝の彼女の笑顔を思い出す。助けなければ。ここで立ち上がって池田の手から解放してやらねば!しかし・・・
「あ、だめだってぇ・・・」
迷っているうちに直美はどんどん陵辱されていく。彼女は僕の存在に気がついている。僕の助けを待っている。
「おらっ、言うこと聞けよな」
「あん」
池田の鼻息が荒い。僕は強く目を瞑った。何をすべきが考える。できれば親友の池田の面子も守ってやりたい。今、単に立ち上がってしまうと、今後彼と飲みに行くことはなくなってしまうだろう。彼とは長い付き合いだ。この局面を乗り切るために何をすべきか。・・・そうだ!

僕はおもむろに携帯電話を取り出し池田宛てにメールを打ち込んだ。手が震えて思うように文字を打ち込めない。いつもの倍の時間をかけてメールを送信する。すぐに向こうから着信音が聞こえてくる。
「おっ!」
池田の声。
「マジかよー」
「どうしたんですか?」
向こう岸が急に慌しくなる。
「進藤が帰ってくるってよ」
「進藤さんが?」
進藤とはうちの部署のマネージャーである。つまり、僕らの上司だ。
「ヤバイ。残業させられちゃうよ」
池田の慌てぶりは面白いくらいだった。ヤバイのは『残業』じゃないだろ?やはり彼女に対して後ろめたい気持ちがあるのだ。
「えっ、じゃあ・・」
「俺、先帰るよ。飲みがあるんだ」
「あっ!池田さん!」
「じゃあな」
慌しく仕度を整えた池田は逃げるように部屋を出て行った。もちろん、僕は見つからないように気をつけた。

沈黙。直美は僕に気づいている。僕はゆっくりと立ち上がった。
「・・・田中さん」
「直美ちゃん」
「あの・・・」
「大丈夫?」
「うん」
胸を片手で隠してうつむいている。その艶かしさに思わず唾を飲み込む。池田がしゃぶり尽くしていた巨乳。むっちりと張りがありそうだ。湧き上がる欲望。オフィスで半裸の美女と2人きり。一生に一度あるかないかのシチュエーション。しかし・・・

理性を総動員する。
「服着なよ。後ろ向いてるから」
そう言って後ろを向く。背後で直美が服を着なおしている。僕は拳を強く握った。ちょっとした拷問だ。
「あの・・」
「終わった?」
「はい。もう大丈夫です」

「もう帰ろうか」
「・・えっと、はい」
僕が部屋の電気を消し始めると、直美が止めようとする。
「あの、進藤さんが・・」
「来ないよ」
「え、でも・・」
「あれは僕がでっち上げた嘘だ。ああでもしないと、池田も止めなかっただろ」
沈黙。今まで彼女と親しく話したことはほとんどない。廊下ですれ違えば挨拶するし、仕事で何度も会話を交えているが、親しいという関係ではない。いきなりこんな場面に出くわして気の利いた台詞を言えるはずもない。

週末の駅前は騒がしかった。時計を見ると9時を過ぎていた。携帯には新谷から3件の着信と2件のメール、池田から1件のメールがあった。合コンはもう終わっているだろうな。もう合コンのお誘いは来ないかもしれない。
「本当にありがとうございました」
駅構内の入り口で部内のアイドルが冴えない自分に深々と頭を下げた。周囲の懐疑の目が気になる。僕は慌てて彼女の顔を上げさせた。
「みんな、見てるよ」
「ごめんなさい」
華奢な肩が震えている。僕は心配になる。
「送って・・いこうか?」
直美は首を振って、最後に力なく微笑んだ。
「大丈夫です。彼に迎えに来てもらいます」
十分に予想できたことなのに、ショックは大きかった。やっぱり相手がいるのだ。毎晩彼女と寝ている男がいるのだ。そう思うと一瞬にして顔が熱くなった。親友を騙してまで必死になって彼女を助けてヒーローになったつもりだった自分が哀れになった。
「そっか。じゃあ・・・」
と言いかけた時には彼女は携帯でメールを打つのに夢中だった。おそらく相手の男だろう。最後の最後で裏切られたような気分。端から異性として相手にされていないのだという屈辱。上辺では感謝をしているようでも、心の中では何を考えているのか分からない。僕の中で彼女に対する不信感、嫉妬、屈辱感が不意に大きくなり、唇の震えが止まらなくなった。何かが爆発しそうになり、急に萎んだ。僕はそのまま彼女の元を去った。

<続く>
posted by 家出少女サオリ at 11:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。